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さくらインターネット、福岡で事業の未来を描く
――会社を動かした2人の社員の熱量

2017年2月14日、さくらインターネット株式会社は福岡オフィスを開所しました。大阪、東京、北海道に次いで、4都市目での挑戦です。私たちが新しくオフィスを構えた福岡は、「さくらインターネット」のこれからを体現する地でもあります。今回は福岡オフィス開設の理由と、その背景についてお伝えします。

きっかけは2人の社員、さくらインターネットが福岡に進出した理由

▲左から、櫻井 裕と油井 佑樹

さくらインターネット株式会社の役割は、サービス開発に必要不可欠なインターネットインフラの提供を通して、さまざまな企業や、サービスを生み出す人たちをしっかりとサポートすることです。
2010年代半ばごろから、当社の一部のメンバーは、福岡発のスタートアップコミュニティが盛り上がりはじめているのを感じていました。そして、いずれは東京だけではなく福岡でも、マーケティング活動をやるべきだと思うようになったのです。

そこで2015年12月に、マーケティング部 部長(現セールスマーケティング部 九州ユニット マネージャー)の櫻井 裕と、同部の油井 佑樹が福岡へ。福岡のスタートアップ事情を把握することも含め、マーケティング活動の一環として実際にしばらく移住し、現地の企業とコミュニケーションをとることにしました。

櫻井 「当初は、九州のお客様に受け入れてもらうことがスタートだと考えていました。しかし実際に現地の方々と交流してみると、そのまま当社のお客様になってくださる事例が立て続けにあったんです。そこで当社のブランディングのためだけではなく、企業としての成長をもっと加速させる方向へ舵を切りました」

当時、九州地方における当社の成長率はおよそ110%程度で推移していました。しかし櫻井らが現地で活動をはじめると、それがおよそ140%にまで上がっていったのです。

櫻井 「従来の営業活動に加え、マーケティング活動も連動させることで、高い成長を実現することができた。だから引き続き『福岡で事業をやりたいです!』と社内に強く伝えました。さらなる挑戦をすることで、もっともっと上を目指す方を選択したかったんです」

彼らのこうした提案の背景には、当社代表の田中邦裕が、社員に対してずっと言い続けている言葉がありました。
「事業が右肩上がりに成長していても、競合他社はそれ以上のスピードで成長するかもしれない」「会社として非連続の成長を果たすことが、これからのさくらをつくる」――。この「非連続の成長」を求めるなら、今までにない発想の挑戦が必要でした。

櫻井 「僕個人にとって東京にいることは『連続の成長』、つまり今までの延長にすぎないと思ったんです。でも福岡で新しい挑戦をはじめることは、僕にとっても、会社にとっても『非連続の成長』を目指すことになるのではないか、と考えました」

彼らから福岡オフィス開設の提案が出てきたのは、福岡移住から半年後のことでした。そこで挙げられた計画が、「九州の人たちと一緒に仕事をつくりたい」というものだったのです。

九州企業やスタートアップとともに、「非連続の成長」を目指す

福岡のスタートアップには確かに勢いがあり、櫻井らは、さまざまな企業の高い熱量を感じることができました。そこで彼は、自分たちの果たすべき役割が福岡にもあると感じたのです。

櫻井  「半年のあいだ福岡で過ごしてみて、事業成長の可能性を肌で感じることができたんです。だからもう少し長くいたい、もっと九州の人たちと一緒に仕事をつくっていきたい……と思って。そこでまずは、しっかりとコミュニケーションが取れて、企業間でコラボレーションできる場所をつくることを会社に提案しました」

たとえば、企業同士が連携して新サービスの開発に取り組む場合、時間をかけて慎重に理解を深めながら進めていくのが一般的です。
しかし福岡の場合、それが社内外問わず、すぐに連絡をとり、即断即決で実現する傾向がありました。櫻井は現地でそれを目の当たりにし、驚きました。

櫻井  「出会ってすぐに、考えや理念は同じだから、一緒にサービスを作ってみない?……なんて、東京にいた頃は考えられませんでした。これは福岡だけでなく、九州のお客様全般に言えることなんです。比較的小さなチームでやっているからこそ意思決定が早く、即決で実行に移せていると感じました」

福岡では当たり前のことであっても、私たちにとっては驚きの連続。コミュニティに受け入れてもらえるだけでなく、当社自体も、福岡、そして九州の企業のみなさまとともに成長できる土壌がありました。

櫻井 「これまで、さくらインターネットになかった要素だと思いました。今までは、開発も営業も社内で完結していました。でも、これからさらに会社を伸ばしていかなければならないなかで、これはひとつの成功法かもしれないと。他企業とのコラボレーションによって、自分たちの事業も成長するのではないかと考えました」

お客様が「やりたいこと」を、どんどん「できる」に変えていきたい

櫻井らがはじめて福岡を訪れてから1年半後の2016年6月、福岡での活動をやり続けることの価値に気づいた私たちは、福岡オフィス開所計画を実行することに決めました。
以来、お客様のサービスとさくらのクラウドを連携させた新サービスの開発など、東京では例のなかったプロジェクトが数多く生まれています。
コラボレーションが生まれやすい地域だからこそ、さくらインターネットとしても多くの企業をサポートできる可能性が高いはず――そのためにできることを、あれこれと模索している最中です。

福岡オフィスを開設してから、1日に2〜3件は福岡のスタートアップやお客様にお越しいただいています。それも、うれしい驚きでした。さらに福岡、九州ならではの特徴を踏まえて、私たちがこれから実現したいことがあります。
それは、さくらインターネットが掲げているスローガン――「『やりたいこと』を『できる』に変える」を体現すること。今回の福岡オフィス開設計画では、櫻井らが自分たち自身の手で「やりたいこと」を「できる」に変えました。同様のことを、福岡、そして九州のお客様にもぜひ実現していただきたいのです。
たとえば櫻井らが福岡に移住してから、鹿児島のお客様に当社のサーバーを大量に契約いただいた事例があります。当社のサービスはすでにご存知でしたが、契約に至ったのは、実際に直接お会いして、当社のことをしっかりと知っていただいた後のことでした。

櫻井 「密なコミュニケーションのおかげで、会社としても信頼していただけるようになり、契約いただきました。当社のサーバーを提供することで、お客様がやりたかったことがひとつ、実現したと聞いています。このお客様のおかげで、私たちも自信が持てました。重要なのは、お客様が『やりたい』と考えていることを『できる』に変えること。福岡および九州の企業の皆さまは、今何をやりたいのか……。私たちが共に歩むことで実現できることをどんどん発掘して、どんどん実行していきたいです」

挑戦の地・福岡で、「非連続の成長」を続けていく

▲2017年4月より、福岡に転勤した営業・神野

私たちさくらインターネットが、なぜ福岡にオフィスを開設したのか――それは決して、単なる「福岡支店」という拠点をひとつ、増やしたかったからではありません。
福岡にしっかりと根を張り、互いに交流しながら、福岡ならびに九州の企業の皆さまと共に成長していきたい。そんな思いで、活動してきました。

2017年4月12日からスタートする「FUKUOKA growth next(フクオカグロースネクスト)」でも、当社のリソースを活用しつつ、福岡の企業の皆さまと連携しながら、スタートアップへのサポートを積極的に行います。

櫻井 「これからも、お客様が『やりたいこと』を『できる』に変えるために、誠実に、魅力的なサービスを作っていくことを大事にしたいです。自分たちの責任はしっかり果たしたうえで、そこから自由な未来を描いていきたいと思っています」

もともとはマーケティングの視点からはじまった、さくらインターネットの福岡オフィス開設計画。しかし実際に現地で活動を続けていくなかで、そのコンセプトは大きく変化してきました。

櫻井 「僕はこの福岡オフィスを、さくらインターネットの未来を感じられるような拠点にしていきたいと思っています。ここで展開している活動を見れば、さくらのこれからがわかる――そういったモデルケースを作り上げていきたいです」

当社にとって、福岡は“挑戦の地”です。これからも福岡、そして九州で活動する企業の皆さまの事業成長に貢献するべく、新たなチャレンジを続けていきます。さくらインターネットの未来をさらに自由に描き、「非連続の成長」を果たしていくために。

※転載元:PR Table https://www.pr-table.com/sakura-ad/stories/570
※内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。