やりがいは、読みやすくて、
シンプルだけど人に伝わるコードを書けたとき

現在の担当業務を教えてください。

データセンター運用に関わるツール開発と、さくらのクラウドのバックエンド開発を担当しています。たとえばタスクを登録しておくツールや、社内のデータベースやコミュニケーションツールに散らばっている情報を集めて解析するツールなどです。効率的な運用をするための、さまざまなツールを開発しています。

入社以前の経歴を教えてください。

高校生くらいからエンジニアリングをやりたいと思い、大学では情報系の学部を卒業したあと、大学院で情報工学の研究をしました。

大学院に進学したメリットを感じることは？

大学院で存分に研究ができたのは、自分にとっては大きな意味がありました。ただ、それが社会に出てから役に立ったかと言うと、自信はありません。しかし、個人的な経験としては、大学院の2年間はとても貴重な時間でした。

その後、一社目の会社に入ったのですね。

はい。一社目の会社でもシステム開発を担当していました。

転職しようと思った理由は？

会社の経営方針が合わないと感じたからです。サービスをいかに伸ばしていくかという課題に対して、私は「技術を磨いてより良いサービスをリリースしよう」と考えるんです。けれどその会社は「営業に力を入れて、既存のサービスをうまく売ろう」という方針でした。利益を出すためには仕方ないのですが、やや目先の利益に捉われているような印象があって。今後エンジニアとして環境が悪くなる予感があったので、転職しました。

転職先にさくらインターネットを選んだ理由は？

前職もデータセンター業界だったので、知識と経験を活かせそうだと思ったからです。また、さくらインターネットはエンジニア界隈で有名な方が多数在籍されているので、エンジニアが働きやすい環境なんだろう、と。さくらインターネットは「さくらインターネット研究所」という研究所を持っているのですが、そういった取り組みからも技術力を大切にしている会社であることがわかり、信頼が置けました。

実際に入社してみてどうでしたか？

社員のレベルが想像以上に高かったです。また、開発規模に対して人が少ないことにも驚きました。さくらインターネットはインフラ方面からソフトウェアサービスまで幅広く手掛けているので、ひとつの開発部署で100人くらいいるのかなと想像していたら、クラウドはサービスごとに多くても10人前後しかいません。優秀な技術者が多いから、人数が少なくても回るんだと思います。

2020年11月の入社ということは、すでにリモートだったのでしょうか？

いえ、入社当初はデータセンターエンジニアだったので、データセンターに出社していました。そのうちにデータセンター運用関連のソフトウェア開発が必要だということになり、開発業務がメインになりました。今はシフト勤務者が足りないときだけ、フォローとして出社しています。

さくらインターネットで働く中で、やりがいを感じる瞬間は？

「動く綺麗なコード」でソフトウェア設計ができたときです。自分の中でどんなコードが綺麗かと言うと、読みやすくて、シンプルだけど人に伝わるコード。少しでも納得のいくコードが書けたときは嬉しいですね。

書いたコードが誰かの役に立つと嬉しいものでしょうか？

はい。この間、「社内のPCで動かしているツールをクラウドに移行させてほしい」と依頼されたんです。その際、ただ移行させるだけではなく、7～8個のツールを作り直したほうがいいと判断しました。時間はかかりましたが、無事に移行が終わってツールも問題なく動き、依頼してきた方に喜んでもらえました。そういうときはやりがいを感じます。

仕事をする上で大変なことは？

クラウド事業をする会社として、世界的に有名なサービスと比較されてしまうことです。世界規模の会社と比べてしまうと、さくらのクラウドはまだ足りない部分があるので……。また、流れが早い業界なので、常に最新の技術を習得する必要があります。

最新の知識や技術については、勉強しているのでしょうか？

好きでやっているので、あまり「勉強している」という意識はないです。また、最新技術と言っても基礎技術の応用であることがほとんどなので、基礎知識の復習はときどきやっています。

今までに失敗してしまったことは？

個人的にはあまりないです。もし失敗したとしても、さくらインターネットでは個人の問題に留めずチームとして解決に当たるので、心理的安全性が高いですね。

さくらインターネットの魅力は？

優秀な技術者が多いところが魅力です。それはやっぱり、エンジニアや技術力を尊重する社風だからだと思います。さまざまな技術を身につけて発揮したい人にとっては理想的な環境ですね。

今後の目標は？

クラウドサービスをより充実させたいです。自分としても、新しいサービスから既存サービスの改修まで、さまざまなことができるようになりたい。また、データセンターの効率化も進めたいです。やりたいことがたくさんあるので、時間をかけてひとつずつ叶えていきたいと思います。