国内最大級のバックボーンネットワークを有しインターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネット株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:田中 邦裕)は、専用ホスティングの新たなサービスとして、最大20台までのサーバ構成が可能な「専用サーバ Platform St」(専用サーバ・プラットフォーム・エスティー)の提供を、2009年7月29日より開始いたします。
当社は、東京・大阪の6データセンターにおいて、専用・共用ホスティングおよびハウジングサービスを提供しております。この度、サーバのリソースを専有できるホスティングでありながら、サーバやファイアウォール、ロードバランサーが最大20台まで構成でき、ハウジング並みの拡張性を持つ「専用サーバ Platform St」を新たにサービスラインナップに加え、ホスティングサービスの更なる強化を図ります。
IT専門調査会社IDC Japanによると、国内企業における2009年度中のIT予算は34.6%の企業が削減されると回答する一方、インフラの統合や全社最適化などシステムの抜本的な見直しには25.7%と、4社に1社程度の企業が取り組んでいる結果(※1)となっています。IT投資が抑制される中、クラウドコンピューティングと呼ばれるインターネットを経由したアプリケーションやプラットフォームの利用形態が登場するなど、IT資産の保有やサーバの設置場所を確保する必要がなく、必要なリソースを必要な分だけ確保するホスティングサービスは、今後も需要が堅調に推移するものと考えられます。
当社は、業界の先駆けとして2007年1月に、OSやCPUリソースを専有できるサーバと、ネットワーク機器を自由に組み合わせられる専有ホスティングサービス「専用サーバ Platform」を提供してまいりました。この度、提供を開始する「専用サーバ Platform St」は、不正なアクセスを防ぐファイウォールをプランに標準で装備しながら、自社開発のオリジナルサーバを採用し既存サービスよりも料金を大幅に抑えました。サーバも最大20台まで構成でき、設置するラックスペースもあらかじめ確保するため、小・中規模から大規模までさまざまなシステム要件にも柔軟に対応が可能です。また、最低利用期間も従来の12ヶ月から3ヶ月となり、短期間の利用要求などにもお応えできるようになりました。
当社は、今後も継続してクラウドコンピューティング時代を見据えたホスティングサービスの拡充と、データセンターの全体最適化によるコスト削減に務め、お客様にご満足いただける高品質・高コストパフォーマンスに優れたサービスの提供を目指してまいります。
尚、「専用サーバ Platform St」の特長は以下をご覧ください。
※1 出展:IDC Japan プレスリリース「IT投資動向に関する国内CIO調査結果を発表」(2009年7月6日)
所有から利用へシフトできるホスティングサービス
ハウジングのようにデータセンターへの入局は不要で、すべて国内のデータセンターで当社エンジニアによる24時間365日の有人運用が行われます。ラックへの機器設置や、電源のオン・オフと再起動、ハードウェア障害による無償機器交換、稼動するサービス監視(HTTPやSMTPなど)により、障害検知時には管理者にアラートメールが送信されるなどの保守も含まれており、必要なインフラをインターネット経由で必要なだけ利用することができます。また、最低利用期間も従来の12ヶ月から3ヶ月へ大幅に短縮され、キャンペーン特設サイトなどの短期間利用にも最適なサービスです。
最大20台までのサーバとネットワーク機器が自由に構成可能
プランSでは5台、プランMでは10台、プランLでは20台までのサーバと、ネットワーク機器を自由に組み合わせてシステムを構成することができ、機器を設置するハウジングラックのスペースをあらかじめ確保するため、機器台数の増減も可能です。各プランには10M専有回線とファイアウォールが標準で組み込まれており、ロードバランサーやストレージサーバも追加選択することができます。また、インターネット回線はシステムの必要帯域に応じて100M専有回線、もしくは1000M共有回線までアップグレードが可能です。

専用サーバ Platform Stのサービス構成イメージ
自社開発サーバの採用により月額利用料金を大幅に抑制
サーバのラインナップには、当社が自社開発したオリジナルの1UハーフL型サーバを採用し月額の利用料金を大幅に抑えました。既存サービスである「専用サーバ Platform」と「専用サーバ Platform St」を比較した場合、初期費用と月額料金を加算した初年度1年間でも25%~55%程度割安な料金設定となっています。サーバにはインテル®Core™2 Duoやデュアルコア インテル®Xeon®プロセッサーを搭載し、CentOSやRed Hat Enterprise Linux、Microsoft Windows Serverをシステム要件に応じて選択することが可能です。これにより、機器を購入することなく初期投資額を抑え、サービスのスタートアップが容易になります。

1UハーフL型サーバ
以上
別紙:
「専用サーバ Platform St」は、「基本プラン」を選び「機器レンタルプラン」のサーバやOS などを組み合わせます。また必要に応じて「運用・保守サービスプラン」を追加することができます。各プランの料金と仕様は以下の通りです。
プラン |
仕様 |
初期費用 |
月額料金 |
基本プラン |
プランS |
サーバ・ネットワーク機器5 台まで 10M プレミアム(10Mbps 専有回線)付属 |
105,000円 |
52,500円 |
プランM |
サーバ・ネットワーク機器10 台まで 10M プレミアム(10Mbps 専有回線)付属 |
157,500円 |
105,000円 |
プランL |
サーバ・ネットワーク機器20 台まで 10M プレミアム(10Mbps 専有回線)付属 |
210,000円 |
157,500円 |
標準提供 |
ファイアウォール (※1) |
ジュニパーネットワークス SSG5(128MB 版)またはSSG140 |
0円 |
0円 |
サービス監視 |
ICMP、HTTP、HTTPS、FTP、SSH、TELNET、SMTP、POP3、IMAP |
0円 |
0円 |
オプション |
回線アップグレード 100M プレミアム |
100Mbps 専有回線 (帯域目安100Mbps) |
105,000円 |
105,000円 |
回線アップグレード 1000M スタンダード |
1000Mbps 共有回線 (帯域目安200Mbps) |
105,000円 |
262,500円 |
※1 標準のファイアウォールは台数換算には含まれません。回線を1000M スタンダードへアップグレードした場合はSSG140 となります。
プラン |
モデル/仕様 |
初期費用 |
月額料金 |
機器レンタルプラン |
サーバレンタルプラン |
Core 2 Duo インテル®Core™2 Duo プロセッサー E7300(2.66GHz) メモリ:2GB(最大4GB)/HDD:500GB(RAID1) |
99,800円 |
1,050円 |
Xeon デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー E3110(3.0GHz) メモリ:2GB(最大4GB)/HDD:500GB(RAID1) |
128,800円 |
2,100円 |
オプション |
メモリアップグレード |
2GB 増設 |
0円 |
2,100円 |
OS プラン |
CentOS 5 |
0円 |
0円 |
CentOS 5 x86_64 |
0円 |
0円 |
CentOS 4 |
0円 |
0円 |
CentOS 4 x86_64 |
0円 |
0円 |
Red Hat Enterprise Linux 5 Server |
0円 |
0円 |
Red Hat Enterprise Linux 5 Server x86_64 |
0円 |
0円 |
Red Hat Enterprise Linux ES 4 |
0円 |
2,625円 |
Red Hat Enterprise Linux ES 4 x86_64 |
0円 |
2,625円 |
Microsoft Windows Server 2003 |
0円 |
3,150円 |
ネットワーク機器 レンタルプラン |
ジュニパーネットワークス SSG140 (※2) |
52,500円 |
52,500円 |
バラクーダネットワークス Barracuda LB 340 |
52,500円 |
52,500円 |
Coyote Point Systems Equalizer E350GX |
105,000円 |
105,000円 |
NETGEAR ReadyNAS 1100(※3) |
31,500円 |
31,500円 |
※2 10M プレミアム、100M プレミアム選択時に標準のSSG5 からSSG140 へアップグレードする際のオプション。
※3 各プランでの最大利用可能台数は、プランS は1 台・プランM は2 台・プランL は4 台までとなります。
プラン |
モデル/仕様 |
初期費用 |
月額料金 |
運用・保守サービスプラン |
ファイアウォール設定変更 |
5,250円 |
0円 |
カスタム保守サービス |
5,250円より |
以上