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さくらインターネット、「Fog World Congress 2018」で実施するフォグコンピューティングの日中台相互接続デモに「さくらのクラウド」を提供
〜「OpenFog Consortium」のメンバーとして標準策定活動に貢献〜

 インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:田中 邦裕)は、2018年10月1日からアメリカで開催されるフォグコンピューティングのイベント「Fog World Congress 2018」にて、「OpenFog Consortium」が実施するフォグコンピューティングの日中台相互接続実験のデモンストレーションに、「さくらのクラウド」を提供します。

 OpenFog Consortiumは、データセンターと現場でのコンピューティングを組み合わせて、より高度なコンピューティング環境を実現するフォグコンピューティングの普及を図るべく設立された団体です。産業界と大学や研究所のリーダーシップをとり、フォグコンピューティングの標準化に向けたリファレンスアーキテクチャの策定、ユースケースの開発、テストベッドの運用を通じた実現性と相互運用性の検証、各種標準化団体との連携、フォグコンピューティング認知度向上のための情報提供やイベントなどを行っています。当社は、本団体に2016年4月にアジア地域初の「Contributing Member」として加入し、日本での活動を行ってまいりました。

 「Fog World Congress 2018」では、さくらインターネット※1・株式会社日立LGデータストレージ(日本)、上海科学技術大学(中国)、国立交通大学(台湾)が協力し、OpenFog Consortiumとして初めて、実際に可動する機器によるフォグコンピューティングの有効性確認・相互接続性の検証のための日中台相互接続実験のデモンストレーションを行います。

 本デモンストレーションでは、上海科学技術大学と国立交通大学がそれぞれ、障害物スキャナー(LADAR: LAser Detection And Ranging)を搭載したロボットカー「Fogカー」と、位置推定(SLAM: Simultaneous Localization and Mapping)を実行する「Fogノード」を稼働させます。さらに、日立LGデータストレージの距離センサーを搭載したカメラで人の検知を行います。イベント会場を計2台のFogカーとカメラでスキャンし、各Fogノードを経由して、最終的に当社が提供するさくらのクラウドでマップ情報を処理することで、人の位置情報を含めた1つの会場マップを作成します。FogカーおよびカメラとFogノード間での高速な処理とクラウドでの大容量な処理を連携して実行するシステムの構築を通じて、フォグコンピューティングの実現可能性、および異なる組織間のシステムの相互接続性を検証できます。

 当社は、システム構築を通じて得られた知見を「OpenFog Consortium」の標準策定活動にフィードバックし、フォグコンピューティングのリファレンスアーキテクチャの更新や要件定義に生かします。またインターネットインフラ事業者として、将来的なフォグコンピューティング時代の到来に向けたよりよいサービス提供のあり方について、引き続き研究開発を進めてまいります。

本実験の概念図

Fogカー

参考情報

・Fog World Congress 2018について
 https://www.fogcongress.com/
・本デモンストレーションについて
 https://www.fogcongress.com/demo2018/

※1 さくらインターネットの組織内研究所であるさくらインターネット研究所が行います。

※プレスリリースに掲載されている内容は発表時点の情報です。その後、予告せず変更となる場合があります。

さくらインターネット株式会社について 

本 社:大阪府大阪市北区大深町4番 20 号 
設 立:1996年12月23日
従業員:449名
資本金:22億5,692万円 
売上高:170億3,337万円(平成30年3月期) 
URL  :https://www.sakura.ad.jp/ 

この件に関する報道関係者からのお問い合わせ先 

さくらインターネット株式会社 広報担当 
TEL:03-5332-7070 E-mail:press-ml@sakura.ad.jp