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「SARデータを用いた海氷領域の検知」をテーマとする第3回衛星データ分析コンテスト「Tellus Satellite Challenge」を開催!(2020年2月3日14:04更新)

 さくらインターネット株式会社とAI開発・データサイエンティスト人材採用・育成サービスを提供する株式会社SIGNATEは、さくらインターネットが受託した経済産業省の「政府衛星データのオープンアンドフリー化・データ利活用促進事業」(以下、「本事業」)の一環として、第3回衛星データ分析コンテスト「Tellus Satellite Challenge」を2019年10月4日より開催いたします。

 Tellus Satellite Challengeは、本事業でさくらインターネットが構築・運用している衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の利活用促進のため、衛星データの利活用事例の可視化、優秀な分析人材の発掘、衛星データの種類の周知・啓蒙などを目的としています。

 3回目のコンテストは、「SARデータを用いた海氷領域の検知」がテーマです。

 現在、第一管区海上保安本部は、北海道周辺海域の海氷による海難防止などを目的として海氷情報を提供しており、航空機、巡視船艇による海氷観測だけでなく、人工衛星による海氷観測画像の解析も実施しています。人工衛星は一度に広範囲の海面の様子を把握することが可能な有用なデータですが、昼夜、天候に依らず撮影可能な合成開口レーダー(SAR)のデータから海氷領域を判読するには高度なスキルが必要なのが実情です。

 そこで今回のコンテストではSARデータから海氷領域をより高い精度で検出するアルゴリズムの開発を目指します。使用するデータは、北海道周辺海域における陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)搭載PALSAR-2による観測データです。

 優れた検出精度を備えたアルゴリズムについては、開発者の方を表彰するとともに、Tellusにて利用できる形で公開いたします。

 皆さまからのご応募を心よりお待ちしております。

開催概要 (2020年2月3日14:04更新)

  • テーマ:「SARデータを用いた海氷領域の検知」
  • 使用するデータ:陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)搭載PALSAR-2(©JAXA)
    ※PALSAR-2は、電波を地表面に照射し、地表面から反射される電波を受信することで情報を得る、合成開口レーダ(SAR)と呼ばれるセンサーです。SARは昼夜を問わず天候に依らず撮影できるのが特長です。
  • 参加費:無料
  • 実施期間:2019年10月4日(金)~11月30日(土)
    ※終了日は予定です。
  • 懸賞
     1位:賞金100万円
     2位:賞金60万円
     3位:賞金40万円
  • 審査結果発表:2020年2月下旬頃発表予定
  • 実施団体
     主催:経済産業省
     協賛:さくらインターネット株式会社
     運営:株式会社SIGNATE
     データ協力:第一管区海上保安本部
           国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
  • 応募方法・評価方法
    本コンテストの詳細およびお申し込み方法は、以下SIGNATEのウェブサイトをご覧ください。なお、お申し込みにはSIGNATEの会員登録が必要です。
    https://signate.jp/competitions/183

Tellusについて

概要

Tellusは、さくらインターネットが経済産業省の「政府衛星データのオープンアンドフリー化・データ利活用促進事業」を受託し、開発・運用に取り組んでいる衛星データプラットフォームです。衛星データや衛星データを扱うさまざまなツールの提供、アプリケーションなどの開発環境、衛星データ活用のためのトレーニングおよび衛星データコンテストなどの教育コンテンツ、そして衛星データを活用するためのさまざまなドキュメントを提供するオウンドメディアといった機能を有します。また、Tellusには衛星データに加え、気象、人流などの地上データを順次搭載しています。
本プラットフォームの名称は、宇宙から得られる地上のデータにより豊かな未来を作り出したいという意を込め、大地の女神「Tellus(テルース)」から取っています。

・Tellusウェブサイト
 https://www.tellusxdp.com

参考情報

  • 【Tellus Ver1.2はツール拡充!】 新たにできるようになったことと使い方(Tellusオウンドメディア「宙畑」)
    https://sorabatake.jp/7342/