デジタルインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:田中 邦裕、以下「さくらインターネット」)の組織内研究所である「さくらインターネット研究所」は、クラウド型のスーパーコンピュータシステム(以下、スパコン)「さくらONE」を構築し、国際的なスパコンの処理性能ランキングである「TOP500」※1にて世界49位を獲得しました。
多様な業務を効率化できる生成AIや大規模言語モデル(LLM)の需要が急速に高まる中、これらの技術開発を支えるインフラ基盤として、高性能なスパコンの重要性が増しています。スパコンは製造業や医療、金融など、さまざまな産業分野にてAI分野における研究および開発を加速させるための中核的なインフラとしての活用が進んでいます。
今回、世界49位を獲得したクラウド型のスパコン「さくらONE」は、さくらインターネット研究所と、さくらインターネットのグループ会社でHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)領域のシステムインテグレーションを行うプラナスソリューションズ株式会社と共に構築しました。
国立研究開発法人によるLLM開発プロジェクトを通じて、LLMを動かすために最適なシステム構成が明確になったことを受け、LLMの学習に特化したクラウド型スーパーコンピュータ「さくらONE」の設計および構築を実現しました。
本システムは、「NVIDIA H100 SXM 80GB GPU」にて構成されており、LINPACKベンチマーク※2では33.95PFLOPS(ペタフロップス)※3を達成しています。
なお、2019年には当社が保有するクラウド型のスパコンが同ランキングで世界54位を獲得しています。このクラウド型のスパコンは実測3.71PFLOPSの性能を有していますが、「さくらONE」はその10倍以上の計算能力を達成しました。
さくらインターネット研究所は「『やりたいこと』を『できる』に変える」の理念のもと、今後も社会にとって有用で新しいインターネットインフラを実現するための研究開発に努めてまいります。
※1 「TOP500」は、ドイツのベルリンで開催中のHPCに関する国際会議・展示会「ISC2025」で、2025年6月10日(日本時間)に発表。 https://www.isc-hpc.com/
※2 「TOP500」の標準ベンチマークで、システムの浮動小数点演算性能を評価するもの。
※3 コンピュータの処理能力の単位で、Peta Floating-point Operations Per Secondの略。Petaは1,000兆(10の15乗)であり、毎秒1,000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。
「TOP500」のリスト
詳細は、以下のウェブページをご参照ください。
https://www.top500.org/lists/
関連情報
さくら広報note
さくらインターネット研究所が構築したクラウド型のスパコン「さくらONE」が、処理性能ランキングTOP500で世界49位を獲得しました(2025年6月11日発表)
https://note.com/sakura_pr/n/n5eb5023443d9
ニュースリリース
さくらインターネットの石狩データセンターで稼働するクラウド型のスパコンが、処理性能ランキングTOP500で、世界54位を獲得(2019年6月18日)
https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2019/06/18/1968200452/
さくらインターネット株式会社について
代表者:代表取締役社長 田中 邦裕
本 社:⼤阪市北区⼤深町6番38号 グラングリーン⼤阪 北館 JAM BASE 3階
創 業:1996年12月23日
設 立:1999年8月17日
URL :https://www.sakura.ad.jp/corporate/
この件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
さくらインターネット株式会社 広報担当
問い合わせフォーム:https://sakura.f-form.com/sakurapr
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