当社は、2026年8月17日に公表した「当社レンタルサーバーサービスの一部環境に対する不正なアクセスについて」および2026年8月19日に公表した「当社システムへの不正アクセスに関するお知らせ(第二報)」に関し、外部のサイバーセキュリティ専門機関と連携し、侵入経路や影響範囲および原因の調査を継続してまいりました。
このたび、本件に関する一連の調査が完了しましたので、これまでに確認した事実、最終的な影響範囲、原因および再発防止策についてご報告いたします。
当社では、不正アクセスおよびそれに関連すると判断した通信・認証情報に対する封じ込め対応を完了しております。また、調査の結果、データが外部へ持ち出されたことを裏付ける明確な事実は確認されておりません。あわせて、本件に起因する情報の不正利用、その他の二次被害についても、現時点において確認されておりません。
本件により、お客さま、お取引先、パートナー企業、その他関係者の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
1. 本件の概要
2026年8月9日、当社のレンタルサーバーサービス「さくらのレンタルサーバ」のメンテナンス用サーバーにおいて異常を検知し、事実確認および影響範囲の調査を開始しました。
調査の結果、以下の事象を確認いたしました。
- 「さくらのレンタルサーバ」のサーバーに対する不正アクセス
- 同サーバーの一部へのマルウェア設置
- 当社サービスをご利用いただいているお客さまの契約情報等を管理するシステム(以下、販売管理システム)のデータベースに対する不正アクセス
当社は確認後、直ちに不審な通信の遮断、対象環境の隔離、マルウェアの除去、認証情報の見直しその他必要な封じ込め対応を実施しました。
その後、自社の専門部門と外部のサイバーセキュリティ専門機関にて、関連するサーバー、各種ログおよび設定等を対象として、侵入経路、攻撃者による活動、影響を受けた可能性があるシステムおよび情報の範囲について調査を実施しました。
2. これまでの経緯
本件の発覚から現在までの主な経緯は、以下のとおりです。

3. 調査の概要
当社は、本件に関する事実関係および影響範囲を確認するため、主に以下の調査を実施しました。
- 不正アクセスが確認されたサーバーおよび影響範囲になり得るサーバーの調査
- 接続記録、認証記録および操作記録等のログ調査
- マルウェア、不正なファイルおよび不正な設定の有無の調査
- データの外部持ち出しの痕跡に関する調査
- 販売管理システムに対して実行された操作および参照された可能性のある情報の調査
- 「さくらのレンタルサーバ」以外の各サービスの提供環境に対する緊急点検
- インターネットおよびダークウェブ上における本件関連情報の公開および不正利用の有無の監視
- 当社による調査結果についての外部のサイバーセキュリティ専門機関による確認および検証
4. 調査結果
本件の調査結果につきましては、以下のとおりです。
ただし、セキュリティ保護および模倣攻撃防止の観点から、具体的な攻撃コード、IPアドレス、システムおよびネットワークの詳細な構成、認証方式その他の技術的な詳細については、公表を差し控えます。
(1)「さくらのレンタルサーバ」に関する調査結果
調査の結果、「さくらのレンタルサーバ」の一部サーバーに対する不正アクセスおよび一部サーバーへのマルウェアの設置を確認しました。
2026年8月17日の公表時点では、第三者による閲覧または取得の可能性のある対象を583アカウントとしておりましたが、その後の追加調査により、さらに368アカウントについても同様の可能性があることを確認しました。
この結果、対象となるアカウントは合計951アカウントとなりました。なお、対象となるお客さまには個別にご連絡を行っております。
追加で確認した368アカウントについて調査を実施しましたが、当該事象の発生時期や経路を含め、8月17日に公表した583アカウントへの不正アクセスと関連することを示す明確な根拠は確認されませんでした。
一方で、本件との関連性は確認できなかったものの、影響の可能性を完全に否定できないことから、追加で確認された368アカウントについても必要な対応を実施いたしました。
また、調査の過程において、「さくらのレンタルサーバ」の環境に、2025年7月以降のものと考えられる不審な活動の痕跡を確認しました。
当社および外部のサイバーセキュリティ専門機関において、これらの活動痕跡について、本件との関連性、不正アクセスの手法および影響範囲を調査しました。
その結果、これらの活動痕跡については、継続的な侵害を示すものではないことおよび情報の不正利用、その他の二次被害がないことを確認しております。
一方で、時間の経過に伴う記録の制約等により、本件との同一性や具体的な侵入経路、お客さま情報への影響を客観的に確認するには至りませんでした。
このため、本報告に記載する影響範囲および対象件数については、本件との関連性が確認された事項に加え、関連性を客観的に確認するには至らなかったものの、お客さまへの影響の可能性を否定できない事項も含めております。
(2)販売管理システムに関する調査結果
「さくらのレンタルサーバ」に関する調査を進める過程で、当社サービスをご利用いただいているお客さまの契約情報等を管理するシステム(以下、販売管理システム)に対する不正アクセスを確認しました。
販売管理システムは、「さくらのレンタルサーバ」をはじめとする当社各サービスの契約情報等を管理するシステムであり、各サービスを実際に提供するための環境とは別のシステムです。
調査の結果、販売管理システムに保存されていた会員情報等が第三者による閲覧または取得された可能性があることを確認しました。対象となる可能性のある会員情報の総数は1,360,563アカウントです。
また、上記のうち30アカウントについて、ハッシュ化された会員IDのパスワード情報が閲覧された可能性を確認しました。
さらに調査の結果、販売管理システムに対する不正アクセスは、2023年4月以降、2026年3月までの間に発生していたことを確認しました。
一方で、「さくらのレンタルサーバ」に対する不正アクセスと販売管理システムに対する不正アクセスとの関連性について調査を実施しましたが、両事象の関連性を示す明確な根拠は確認されませんでした。
なお、セキュリティ保護および模倣攻撃防止の観点から、侵入経路およびシステム構成に関する技術的な詳細の公表は差し控えます。
※ハッシュ化されたパスワード情報とは、元のパスワードをそのまま保存したものではなく、元のパスワードの推測や復元が困難となるように加工されたデータです。
(3)パスワード情報に関する調査結果および対応
第二報でお知らせした第三者による閲覧または取得された可能性がある情報の内訳として、販売管理システムには、「さくらのレンタルサーバ」の一部における初期サーバーパスワードおよび「さくらのVPS」の一部における管理者初期パスワードが保存されておりました。
「さくらのレンタルサーバ」においては、影響を受けた可能性のあるサーバーパスワードが現在も利用されていることが確認できた契約について、お客さまのアカウント保護および第三者による不正利用防止のため、当社にてサーバーパスワードを変更させていただきました。対象となるお客さまに対しては個別にご案内しておりますので、会員メニューへログインしていただき、お客さまご自身の任意のパスワードに変更いただくようお願いしております。
当該情報が保存されていた「さくらのVPS」を契約のお客さまに対しては個別にご案内し、現在も契約時に発行された初期パスワードをご利用の場合には、パスワードを変更いただくようお願いしております。
これらのパスワードは、前項に記載した30アカウントのハッシュ化された会員IDのパスワード情報とは異なり、ハッシュ化されていないものです。
なお、お客さまが初期パスワードから変更された後のパスワードは、販売管理システムには保存しておりません。また、初期パスワードから既に変更されている場合、現在ご利用中のパスワードは当社が保存していた情報とは異なるため、本件による不正ログインのリスクはありません。
(4)その他のサービス提供環境および社内システムに関する調査結果
本件を受け、当社サービスの提供環境および関連する社内システムについて緊急点検を実施しました。
その結果、「さくらのレンタルサーバ」を除くサービス提供環境について、不正アクセスを示す兆候は確認されませんでした。
また、販売管理システム以外の関連する社内システムについても調査および監視強化を実施しており、現時点で不正アクセスを示す兆候は確認されておりません。
なお、引き続き監視および確認を継続しております。
5. 影響を受けた可能性のある情報
調査の結果、「さくらのレンタルサーバ」の一部お客さまの利用領域および販売管理システムに保存されていた情報のうち、第三者による閲覧または取得された可能性がある情報は、以下のとおりです。

※1,360,563アカウントは表内1行目に記載の「さくらのレンタルサーバ」のお客さまを含みます。
※上記は販売管理システムに保存されていた情報項目を示すものであり、必ずしもお客さまについて上記すべての情報を当社が保有している、または第三者が実際に閲覧または取得したことを示すものではありません。
※当社ではクレジットカード情報は保持しておらず、入力画面の改ざんなども確認されていないため、カード番号の漏洩の恐れはありません。
※販売管理システムに保存されていた情報には、「さくらのレンタルサーバ」の一部の初期サーバーパスワードおよび「さくらのVPS」の一部における管理者初期パスワードが含まれます。これらは上記30アカウントのハッシュ化された会員IDのパスワード情報とは異なる情報です。対象となるお客さまには個別にご案内し、必要な対応をお願いしております。
6. データの外部持ち出しおよび二次被害の状況
データが外部へ持ち出されたことを裏付ける明確な事実は確認されておりません。あわせて、本件に起因する情報の不正利用、その他の二次被害についても、現時点において確認されておりません。加えて、以下の事実は確認されておりません。
- 本件の対象となった情報がインターネットまたはダークウェブ上で公開された事実
- 本件に起因するアカウントの不正利用
- 本件に起因する金銭的な被害
- 本件の対象となった情報を利用したフィッシング、なりすましその他の二次被害
- 封じ込め対応後の新たな不正アクセスまたは被害の拡大
なお、現時点で二次被害は確認されておりませんが、本件に便乗したフィッシングメール、不審な電話、SMS、なりすまし等には十分ご注意ください。
当社では、インターネット上における情報の公開および不正利用の有無について、引き続き監視を実施してまいります。
7. お客さまへの対応
当社では、本件に関する公表およびFAQの公開を行うとともに、お問い合わせ窓口を設置し対応を継続しております。
また、以下のお客さまに対して、電子メール等により個別にご案内しております。
- 「さくらのレンタルサーバ」について影響を受けた可能性があるお客さま(サーバーパスワードおよびメールパスワードの変更が必要と判断したお客さまを含む)
- 管理者用の初期パスワードの確認および変更が必要と判断した「さくらのVPS」のお客さま
- 販売管理システムに保存されていた会員情報について影響を受けた可能性があるお客さま
【個別のご案内を受けられたお客さまへのお願い】
個別のご案内を受け取られたお客さまにおかれましては、ご案内内容をご確認のうえ、必要な対応をお願いいたします。
今後、お客さまご自身による新たな対応が必要であることが判明した場合には、対象となるお客さまへ個別にご案内するとともに、当社ウェブサイトでもお知らせいたします。
なお、登録情報の不備等により個別のご案内が困難なお客さまにつきましては、本公表をもってお知らせに代えさせていただきます。
8. 封じ込めおよび影響拡大防止のために実施した対応
当社は、本件の確認後、影響拡大を防止するため、主に以下の対応を実施しました。
- 不正アクセスに利用された可能性のある認証情報の無効化
- 不審な通信の遮断および接続元制限の強化
- 対象となった環境の隔離
- 不正な設定、マルウェアの調査・除去
- 関連するサーバー、システムおよびネットワークの緊急点検
- 不正アクセスを受けたサーバーの再構築
- EDRの導入範囲の拡大などによる監視の強化
- 影響を受けた可能性のあるお客さまに対する個別対応
- 関係機関への報告および情報共有
- 外部のサイバーセキュリティ専門機関と連携した調査および検証
9. 再発防止策
当社は本件を厳粛に受け止め、以下の再発防止策を実施するとともに、さらなる対策を順次進めてまいります。
(1)実施済みの再発防止策
- 管理者権限およびアクセス権限の総点検と厳格化
- 重要システムへの接続経路の見直しおよび通信制限の強化
- 認証方式および認証情報の管理方法の見直し
- EDRの導入範囲の拡大などによる監視の強化
- 管理用サーバーに対するセキュリティ設定の強化
(2)今後実施する施策
- 管理環境および社内システム、サービス提供環境に対する多層的なアクセス制御の強化
- 不正アクセスの早期検知を目的とした監視対象および検知機能の拡充
- セキュリティに関するログの取得範囲、保管期間および分析体制の見直し
- 「さくらのレンタルサーバ」の全サーバーの再構築によるクリーンナップ
- 定期的な外部監査および第三者評価の実施
- 継続的なセキュリティ教育およびインシデント対応訓練の強化
- 経営層を含む情報セキュリティガバナンスおよび報告体制の強化
10. 今後について
当社は、デジタルインフラサービスを提供し、お客さまの大切な情報をお預かりする事業者として、本件を重く受け止めております。
本件の調査結果を踏まえ、技術面、運用面および組織面から再発防止策を着実に実施するとともに、情報セキュリティを経営上の重要課題として、継続的な改善に取り組んでまいります。
今後、新たに公表すべき事実が判明した場合には、内容を精査のうえ、速やかにお知らせいたします。
改めまして、お客さま、お取引先、パートナー企業、その他関係者の皆さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
11. 関連情報
- 当社レンタルサーバーサービスの一部環境に対する不正なアクセスについて(2026年8月17日)
- 当社システムへの不正アクセスに関するお知らせ(第二報)(2026年8月26日 10:00更新)
- 当社システムへの不正アクセスに関するご案内および、よくあるご質問(FAQ)
- 【さくらのVPS】 管理者(root)パスワード変更のお願い
- 【さくらのレンタルサーバ】【重要】サーバーパスワードおよびメールパスワード変更のお願い
本件に関するお問い合わせ先
報道関係者からのお問い合わせ先
さくらインターネット株式会社 広報担当
メール:sakurapr-ml@sakura.ad.jp
電話:03-5332-7070(代表番号)
お客さまからのお問い合わせ先
【メールでのお問い合わせ】
メール:support@sakura.ad.jp
【電話でのお問い合わせ】
0120-378-719
受付時間:10:00~18:00(土日祝を除く)
※電話は本件専用の窓口です。本件以外のサービスに関するお問い合わせはカスタマーセンターをご利用ください。
※当社からお電話にてパスワードやクレジットカード情報をお伺いすることはありません。不審な電話にご注意ください。
※お問い合わせの際は、会員IDをお知らせください。
当社システムへの不正アクセスに関するご案内および、よくあるご質問(FAQ)
本件に関するご案内および、よくあるご質問(FAQ)につきましては、以下をご確認ください。
https://help.sakura.ad.jp/unauth-access-faq/